株式会社中央エンジニアリング

1つのロケットエンジンの
開発・設計に10年間以上

開発の一番上流段階から参加
種子島での燃焼試験も

主な仕事内容について、どんなことをしているのか教えてください

ロケットエンジンの開発、設計にプロジェクトを通して携わっています。1番長いプロジェクトでは、開発の一番上流段階から参加し、14年間携わり続けています。新型基幹ロケット1段エンジンの開発では、エンジン組立図面の作成から、組立/機能試験立ち合い、エンジン部品/組立の不適合対応、そして、エンジン燃焼試験対応まで行っています。種子島での燃焼試験や機体組合せ燃焼試験、極低温試験などにも参加するなどしています。 その他にも、国産ロケット1段エンジンの維持設計にもプロジェクトを並行して携わっています。このプロジェクトでは、現行エンジンの組立図面の維持(改訂)や打ち上げ前の機能試験対応を担当し、打ち上げ時には名古屋から種子島をリモートで支援して対応しました。

課題の本質を捉えるには、
現場での何気ない会話も重要に

これまで携わった仕事でやりがいを感じたことや印象的だった出来ごとはどんなことですか?

液体ロケットエンジンの実機型燃焼試験における初回着火です。初めて実物大のエンジンを組み立てて実施した試験だったので思い出深いです。モノの手配や組立方法など、いろいろ苦労した結果できた試験でもありました。 また、新型基幹ロケットの厚肉タンクステージ試験も雪深い山奥に4か月出張したこともあり、印象に残っています。秋田県の試験場にエンジンを持ち込んで機体と組み合わせた初めての試験だったのですが、センサが出力できないといったさまざまな予期しない不具合の発生があり、試験の準備に大変苦労しました。 どちらも自分にとっては良い経験となりました。

仕事をする上で気をつけていること、心がけていることはありますか?

「振られた仕事だけでなく、全体を理解するようにすること」、「あせらないこと」、「関連する人と会話して事前調整すること」を大切にしています。 特に事前調整については、相手がどんなことを求めているのか、そこにある課題は何なのかを正しく理解していないとすべてやり直しになってしまうということもあります。そういった本質を捉えるには、現場での何気ない会話も重要になってくるので、日頃からコミュニケーションをとることは大切にしています。

興味を持ったきっかけは
高校の時に行った種子島宇宙センター

あなたが考える「理想の設計 / テクノロジー」とは?

生産技術プランナー、現場の人と正しい会話ができ、不適合がないのはもちろん、組立しやすいものを設計できることだと思います。

エンジニアとしての仕事に興味を持ったのはどんなことがきっかけでしたか?

少年時代から天体が好きだったので、宇宙に興味をもっていました。仕事として興味を持ったのは高校の時に家族旅行で種子島宇宙センターを見学したときですね。より身近に航空宇宙の世界に触れたことでロケット関連の仕事をしてみたいと思うようになりました。

「いつか設計(開発)してみたい」と思うものはなんですか?

月面探索のプロジェクトに携わってみたいですね。月に行くためのエンジンと、月から帰ってくるためのエンジンがそれぞれ必要になりますが、月の環境は地球とはまったく異なるため、軽くて必要最低限の出力のあるエンジンが必要になります。そういったエンジンを設計してみたいです。

休日はどんな過ごし方をしていますか?

子どもと図書館に行ったり、習い事の送り迎えをしたり、家族と過ごす時間が多いです。春休みや夏休みにはキャンプにも行きます。

「中小企業だから」という理由で
入社前は親が心配していました

中央エンジニアリングは、業界においてどんな会社だと思いますか?

さまざまな企業やプロジェクトの中枢に入り込んで、第一線で活躍している中央エンジニアリングの社員が多い印象です。私が携わっている航空宇宙業界ではそれだけ存在感のある企業と言えるのではないでしょうか。

入社を検討しているときに不安だったことはありますか?実際はどうでしたか?

「中小企業だから」という理由で将来会社が倒産してしまうようなことがないか、親が心配していた覚えがあります。実際には、65年以上の長い業歴のある安定した企業なので、安心して大丈夫だと思います。

入社を検討している方へ一言お願いします

会社の規模が大きすぎないからこそ、設計からものづくりまで広く携わることができるちょうどいい会社です。一つのプロジェクトに最初から最後まで手放さずに関わりたいという人は、ぜひ検討してみてください。