航空分野

Aircraft

60年以上の実績を誇る航空機開発

航空分野は当社創業期の1958年3月に航空機の治工具設計から始まり、今では官需機・民間機それぞれにおける機体およびエンジンの設計・開発を行っています。また試験機材等の設計・製作も承っています。

航空分野

解析事例

Case study 1

将来航空機のトポロジー最適化解析

生物を模倣した非従来型の将来航空機構造の部材レイアウトをトポロジー最適化解析を用いて検討し、その模型を製作しました。

・対象とする非従来型航空機構造に負荷される外部荷重を推算

・マンボウの骨格を参考に、トポロジー最適化解析に付与する荷重条件や拘束条件を検討

・上記条件にて、トポロジー最適化解析を実施

・上記で導出した全機機体モデルを樹脂製の3Dプリンターで製作

 

 

設計・製作事例

Case study 2

エンジン試験用 燃料冷却加熱装置

航空機や飛昇体のエンジン(ガスタービンエンジン)は、どんな過酷環境においても確実に始動し、安定して作動することが求められます。

例えば、周囲温度-50℃や+80℃を超えるような低温/高温環境におかれた状態を模擬した試験も行われます。

 

この試験では周囲の温度と同様に、燃料も低温/高温に精密に温度調整して規定圧力で供給する必要があります。

燃料は-50℃では凝固する寸前、+80℃では引火点を超えるような状態となり、装置の設計には多くのノウハウが必要となります。

 

当社では、こういったエンジン開発に必要となる各種周辺装置の開発も行なっています。

解析事例

Case study 3

航空機 機体構造ストレスサイジング

弊社が販売代理店を務める構造ストレス自動サイジングソフトウェア「HyperX®」の使用事例をご紹介します。

航空機構造のコンセプトフェーズにおいて、複合材料の胴体外板、ストリンガ、主翼外板に対し、構造ストレスサイジングを実施しました。

実施内容
・旅客機を想定した機体構造のGFEMモデルに5ケースの荷重条件と拘束条件を設定。
・HyperX®の計算項目(従来手計算項目相当)およびサイジング制約条件等を設定(作業時間:30分)。
・HyperX®でサイジングを実行(動作環境:HP Pro SFF 400 G9/CPU:Intel(R) Core i5/RAM:32GB)。

従来のサイジング手法(Excelおよびマクロ使用)では、複数人で1~2カ月要していた作業が、HyperX®を使用することで、1人で約3時間でサイジングを完了しました。

旅客機を想定した機体構造GFEMモデル
 9,464zones
 要素数:24,764(メッシュサイズ10in)
 サイジングBay数:3,672
 荷重ケース数:9ケース(単独荷重5ケース+組み合わせ4ケース)
 指定イタレーション数:3回
 強度検討項目:材料強度、クリップリング、パネル座屈
 計算時間(Nastran&HyperX®):約2時間
ストレスサイジングフローとHyperX®実行範囲