月面探査車『YAOKI』のミッション報告会にて当社解析チーム代表が熱解析結果を報告
日本の民間企業として初めて月面に到達し撮影に成功した株式会社ダイモン社の月面探査車「YAOKI」のプロジェクト報告会が3月21日東京都内で開かれました。その中で弊社解析チームの中島が、極低温となる月面上での温度データを基に実施したYAOKIの熱解析の結果を発表しました。
今回IM-2(※1)では月着陸船「Athena」の姿勢横転が発生。日陰に倒れたため太陽光パネルでの発電ができず、着陸船と搭載機器は電力不足に。これに由来したYAOKIの温度低温化が発生しましたが、YAOKIのミッションにおいては所定の動作が正常に作動する事が確認されました。
宇宙機器ではその過酷な温度環境からバッテリーなどの機器を保護することが重要な設計要件の一つとなっています。今回は計画外の低温化でしたがこの状態においてYAOKI稼働成功のキーとなったのもその断熱設計。
解析チームの中島は月面上でのYAOKIと格納ケースの温度データを基に各部品の熱解析と断熱に対する寄与率の解析を行いました。また特に有効であった断熱設計がどの部分なのかを分析し、予測した要因と照らし合わせフィードバックを行いました。
※1… Intuitive MachinesのMission 2


月面探査車「YAOKI」のプロジェクトについては株式会社ダイモンのホームページよりご覧ください。
月面探査車「YAOKI」 | 株式会社ダイモン